TPPへの参加は、私たちの日々の生活に大きな悪影響を及ぼす可能性が高いと考えています。経済効果があるとも言われますが、それは非常に限定的で一部的、一時的であることも、経産省が認めています。そして中身が少しずつ明らかになるにつれて、悪影響は次々と現実の問題となってきています。むしろ日本の優れた技術力が海外に流出することを止められなくなり、逆に経済・産業の空洞化に拍車がかかるという指摘もありますが、こういった参加に不利な内容は、あまり報道されていないのも不思議なことです。
そもそも国会でも「国民的な議論」と答弁しながら、必要な情報を隠し続け、説明も不十分で議論もないままに交渉参加へとまっしぐらに突き進んだのが、その答弁をしている野田首相です。そもそもTPP参加反対ですが、それにも増してこの非民主的なやり方は、絶対許すことはできません。
第一承認する側のアメリカでさえ国会で90日審議するというのに、頭を下げる側が先に論議もないままに首相が勝手に物事を進めるというのは、どう考えてもおかしな話ではないでしょうか。そしてその『承認」をする前に、アメリカ有利=日本不利なさまざまな要求を突き付けられ、それを飲まなければ交渉に参加できないということになりかねないことは、目に見えています。となると、仮にTPPに最終的に参加しなくても、日本外交・貿易は丸裸ということも十分にあり得ます。
このことからも、交渉への参加の準備のための関係各国との調整も、ちょっと立ち止まって、関係するありとあらゆる情報をきちんと明らかにして、しっかりと国内の議論をして、それからということにするべきではないでしょうか。
今日夕方は、南越谷駅で、このTPP交渉参加反対の宣伝行動を行いました。せめてもっと慎重な対応をするべきだとマイクで訴える中で、署名への協力もたくさんいただきました。