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成人の日

2020.01.14 21:40:40

昨日が成人の日でした
越谷市では成人式は地区ごとにおこないますが、桜井地区では一昨日開催されました。まあ13地区(11会場)すべてが一昨日開催しているはずですが。

新成人のみなさんには、それぞれの権利や自由について、ぜひあらためて考えてほしいと思います。本来すべての人が生まれながらにして持っているはずのこの自由と権利は、決して自動的に与えられたものではなく、長年のたたかいと運動で勝ち取ってきたということ。それを怠れば、権力者によって簡単に奪われてしまうということ。そして日本でも世界でも、いまだに様々な差別があり権利が行使できない状態の人が大変多くいるということ。特に日本ではここ数年、これらの権利を制限し権力者の都合がいいように操ろうという動きが活発になっているということ。みんなが声を上げていかなければ、誰か一人でもそれをさぼったらすぐに状況は悪くなるということ。そして気が付かないうちにいろんな権利が骨抜きにされて、気が付いた時には手遅れになっていることも多いということ。
「未来は若者のためにある」まさにみなさんのために未来はありますが、その未来が輝かしいものになるかどうかもまた、みなさんにかかっています。もちろんそのための土台というか、事ここに至るまでの道筋が果たしてどうだったのかと言えば、多くの先人、あるいはわたしたちのような今「働き盛り」と言われるような世代の責任も大変大きいし、そこから目を背けるつもりはありません。しかしみなさんの言動如何で、この先は大きく変わるし変えられるということを期待します。

世界でも日本でも、昨年は大きな変動を若者が作り出しました。みなさんもご存じだと思いますが。
1つはスウェーデンの高校生、グレタさんです。気候変動について、世界の指導者を相手に素晴らしいスピーチをしました。また自ら行動しています。「いのちやくらしが脅かされているのに、あなたたちは経済の話しかしない」「何もしないことよりも、何かやってるふりをしていることの方が罪深い」という主旨の発言もありましたが、ほとんど日本政府を名指ししているかのように、わたしは感じました。さらにはこの発言の直後に環境大臣が情けない発言をして、今回のCOP25だけで2回の化石賞を受賞しています。こんな政府で良いのでしょうか。こんな政府で、果たしてわたしたちのいのちやくらしが守れるでしょうか。
もう1つは、大学入試改革を巡る騒動です。もともと受験産業と密接に結びついた、言ってみれば汚い金で癒着した自民党幹部が主導して、若者たちの未来を決める大事な場を大企業の儲けの場として売り渡そうとしていることが発端ではないでしょうか。だから「身の丈」なんていう、文部科学大臣としてあり得ない発言が飛び出すのだと思います。英語の民間試験導入も、国語・数学の筆記試験導入も、若者たちの声と運動で延期・見直しに追い込まれました。大学入試改革の2枚看板がどちらもとん挫したということです。一度決めたことが延期されるのは大変珍しいことで、若者こそが政治と未来を動かす力になるということが強く実感された出来事となりました。

日本ではそもそも教育の場で、「憲法」や「権利」を教えないという、民主主義を名乗る国としては悪い意味で稀有で特殊な国になっています。こんな政治をする政府やこれまでその政治で良いとしてきた歴代政権から「さようなら」をすることが、どうしても必要だと思います。そしてそのための力も、みなさんが持っています。一歩踏み出して、あるいは踏み込んで、飽きずに、あきらめずに、我慢せずに、「少しでもいいくらしを、そのためにいい政治を」の声を、ご一緒にあげていきましょう。

テーマ:地域行事等/ コメント(0)/

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