「あの飛んでいくミサイルの下に、何の罪もない子供たちやお年寄りがいることを忘れてはいけない」
湾岸戦争が始まったときの高校の恩師の言葉が、私の政治的な物の見方考え方の根元にいつもあります。
平和でなければ命も家族も仕事も生活も財産も、何一つ守ることはできない。越谷が平和都市宣言をして、子供たちを原水爆禁止世界大会に派遣して、そして平和の展示や講演がおこなわれることは、とても素晴らしいと思います。
そしてこの平和ということは、やはり基本的人権を守るうえで欠かせないものだと思います。戦争まで行かなくとも安心して暮らすことができない世の中は、それだけで人権を侵害している。そんなことを起こさないのが政治の役目ですが、それはあくまで交渉によるべきです。背中に武器を隠して仲良くしましょうと言っても、それは上辺だけになったり、常に反対に攻撃されることに怯えなければならない。それは健全な在り方ではないと思うのです。
今すぐに自衛隊をなくすことはできなくても、まずは具体的に核兵器廃絶から前に進んでいく条件は、世界の流れを客観的に見れば、すでに整っていると思うのです。後は一握りの人の決断だけではないでしょうか。